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アジ、イカ、サバ…食卓の定番 じわり高値 ロシアから輸入された活タラバガニ。先行きは不透明だ(5月31日、北海道網走市海岸町で) カニ、アジ、サバなどの水産物価格が上昇している。アジやイカは水揚げが落ち、生きたカニはロシアが輸出禁止すると伝えられたことが響いている。マグロは相変わらず高値が続く。欧州連合(EU)から稚魚の輸出が減る見通しのウナギなども今後、値上がりする可能性が高く、食卓にも影響が出そうだ。(梅津一太) カニの値上がりは、ロシアが5月11日に新しい漁業規則を作り、領海内で取れた生きたカニの輸出禁止を盛り込んだことが引き金となった。北海道根室市内の水産会社によると、2キロ・グラム約1万円だった小売価格が約1万2000円に値上がりするなど「20~30%値上がりしている」という。 同社で扱うタラバガニの80~90%は、生きた状態でロシアから調達していたが、現在は「品薄で入荷できない状態」という。「これ以上の品薄になれば、仕入れ価格の上昇を小売価格に転嫁しても売れない。冷凍物も輸入価格が上がるだろうから、利益を削るしかない」と頭を抱える。 ただ、ロシアのプーチン大統領は1日、主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)参加国の一部メディアと会見し、「輸出は中止しない。密輸を断ち切りたい」と述べたとされ、実際にどういう措置が取られるか、外務省や水産庁が確認を急いでいる。 スルメイカ(生鮮)は06年の漁獲量が前年比28%減少し、卸売価格が9%値上がりした。マアジも、漁獲量の減少で04年から卸売価格が3年連続で上昇し、06年も13%値上がりした。 アジ、サバ、イカの価格は今年に入ってから、暖冬の影響もあって値動きが小さかったが、夏以降の需要期にかけて再び上昇する可能性が高いという。 マグロ(生鮮)の4月の卸売価格は4084円で、急騰した今年3月の7558円から値を戻したが、06年の卸売価格(1804円)を大きく上回っている。今後も、国際的に厳しく漁獲が制限される中で、高値水準で推移しそうだ。 ワシントン条約で欧州産の稚魚の輸出が来年から厳しく規制される可能性が出ているウナギは、今のところ国内の価格に大きな変化が見られない。 だが、日本に輸入される中国産ウナギの多くが欧州産稚魚を使っているため、来年から欧州が全面禁輸や大幅な輸出削減に踏み切れば、国内のウナギ価格への影響は大きい。 (2007年6月5日 読売新聞) PR |
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